常磐の緑帯よりふたつの終焉
かたや2本のみの異端児
かたや4.50年選手の老兵
2018年秋。
常磐線とメトロ千代田線から緑帯を巻いたふたつの車両が終焉を迎えます。
ここ最近の様子と地元目線を含めながらつらつらとご紹介いたしますね。
ひとつは209系。千代田線に入る1000番台という区分。
どちらかというとマヌケ顔の印象ですが、
2本のみという希少性が売りでしたね。
目立つ車両ばかりが闊歩していて、なんとも影の薄い存在....
そして203系を置き換えたE233系が大所帯になり、
それこそメトロ側も6000系という超絶骨董品が我が物顔で走り回り、
後継機である16000系も増えまして....
「そんなやついるの」ってそんな話もちらほら。
とはいえ、希少な車両であることには変わりません。
模型化された際も売切れが続出するなど、
地味ですが、陰ながら人気があったーーー
しかし、ここへきて一気にスターへとのし上がりました。
2本のうち、1本が運用を離れたのです。
残暑厳しい晩夏、
理由聞いて驚きました。
オレンジ色の帯を巻いて中央線への転属が決まったというのです。
中央線で今年の冬から、新宿や八王子にも顔を出すことになるという訳。
ほどなくして、残されたもう1本も離脱するとなり、
瞬く間に撮影者があちこちに溢れ返りました。
ありがとうのヘッドマークを引っ提げ、2週間ほど走り回りました。
が、どこもかしこも撮影者だらけ....
平日の運用が中心だったので、結局ちゃんと撮れませんでした。
正直これ目当てで駅が溢れ返るなんて、地元からすればまさかの事態でした。
常磐線でのラストランは10/13の土曜日との話。
まあ、撮影する側も無理せん様に、願いたいです。
撮影マナーがあまり宜しくない方がいらっしゃいますから...
そしてもう一方。
言わずもがな、「電車よう知らん」という方も地下鉄の顔はこんな奴、
という印象なのでしょうかね。
当時は営団地下鉄の千代田線。
黎明期からの車両で、お世話になってるサラリーマンさんも多いはず。
初代が誕生してから半世紀近くということで、
矢継ぎ早に新車を入れる関東圏、
ひいては東京都心の地下を支える電車としてはですね、
恐ろしく息の長い車両となったわけで。
JRや小田急側が新車を続々投入、それなのに奴はまだ第一線で活躍していた。
思えば千代田線に来たほぼ全員の顔を知っているワケよね。
全世代を知る兵。
時代によっても編成によっても異なる特徴が多すぎて、覚えるのがやっと。
どいつもこいつもスター。希少種みたいなもんで、
普段からカメラを向ける人が何だかんだ多かったような。
そんな彼も時代の波、
後継である16000系がじわじわと増えまして。
35本の大所帯もついに2本
千代田線内にいつの間にか付けられたホームドアが稼働する今秋、
こちらも209系と時を同じく、第一線から退くことに。
209系と同じく、撮影者がそこかしこにいました。
どちらも定期運用が終わっていますので、現在はすっかりですが...
ラストランの日程は不明ですが、
11月初頭までの土日で、特別に千代田線を走るそうです。
そうそう。
一部の編成....とはいえ大半ですが、今はインドネシアにいます。
赤と黄色の派手な帯を纏い、まだまだ現役だそうです。
え...
アンタそういえば何でしれっと209系より生き残ってんの....