送別?邂逅?京成3500
未更新と呼ばれる古めかしい板。
角型の厳つい出で立ち。
端から端まで波打つ車体。
褪せた銀色が物語る、
その生き様。
懐かしさが戻ってくる。
この4文字。
けいせい。
って、なにこの誘導。
3500形。
未更新と呼ばれる旧式の車両。
前面の板、板。いた!
が言わずともしれた特徴。
どうやら引退らしい。
思い返すためにも少しだけ、見ておくことにしたのです。
そうだ、まともに撮ったことがありませんでしたね。
まだ小さい頃でしたか、
親と、祖母と一緒に乗っていた記憶があります。
同じく金町線にいた3300と、こいつ。
よく乗っていた覚えはあるのですが、記録がありません。
頼るべきは、懐かしさの残る記憶だけ。
当時から、ぼろっちいなっとは思っていましたけど、
貴重な車両たちだったんですよね。
高砂も、その頃はまだこんな駆け上がる高架がなく、4番線だったかに、ずっと止まっていましたね。
板の普通、かすれちゃってますね。すっかり。
それだけ掲げて走ってきたという事なのでしょうね。
奥に見える柴又ではよく並んでいましたね。
この顔の違いでも、同じ型式。
左の方が更新車と呼ばれるのですが、年齢的に言うと更新車の方が上なんですよね。
何というか、不遇というか、運命というか。
4両で下町という下町を走る、
小ぢまんまりしてて、これはこれで好みです。
くるくる、
幕が回ります。
あと何回廻せるのでしょうか。
高砂、柴又、金町。
たった3駅を結ぶ、
それが、
閑静とした住宅街を、
最後まで走るのです。
いつもの通り、ね。