バスの変態を極めし者、ここに在り。
今回ですね、かなり読者の皆様、引くと思われます。
心して、かかるべし。
私、通勤の際、毎日利用するバス。
京成バス。たった15分程度であるが、朝は地獄、帰りは天国である。
今回は、帰りの話。
まず、基本的に私、どこでもそうなのだが、バスに乗ると一番後ろの席に座る。
しかも運転席とは逆側。お決まりの席。
これは空いていればどのバスでもここに座る。落ち着くのである。
さて、乗車するバスの車種であるが、利用する路線の管轄、京成バス金町営業所ではいすゞ「エルガ」が9割9分大挙しているというのは前にもお伝えしたかと思う。
その中で、10年ほど前に作られた初期のエルガ、LV280というのが存在する。
現在在籍中の車号で言うと、8171、8175、8176、8177、8178、8179である。
最近8175見てないなぁ
これが帰りに来ると、当たりである。
~~このあたりから酷くなります~~
というのも、この初期車、古いからというのもそうだが、エンジンがおぞましい。
路線バスとしては珍しい8気筒のエンジンを搭載していること。
そう、このV8エンジンのサウンド、これが堪らないのだ。
まず、バス停に来ると、心の中でガッツポーズである。
やった、キタキタ---------ッ☆
そして、いつもの席に座る。そう、この席もまた良いのだ。
後から出た系列のエルガはイスが硬くなっている。
初期の系列は、それらとは比べ物にならないくらい椅子が良い。
フカフカである。堪らない。これでも十分だってのに、アイドリングしている音がもう素晴らしい。ずっしりとした音、「グォングォングォングォングォン」....下からガツンと突き上げてくる感じのサウンドである。
そして出発。光り輝く駅前をぐるっと回ってロータリーを出る。この動き始めの音も堪らない。
何というか、熟された音である。うーん、言い表しづらい。
というのも、最早10年選手。
路線バスは12年ちょっとで置き換わるのが定石らしい。
老兵か、挙動が結構もたつくのである。
ただ、このもたつきが私は虜である。
バスはギアを4速に入れる。
ここからが天国である。
ギアを入れてクラッチをかませた瞬間に思いきり突き上げる振動と音が襲う。
「ギュワンギュャンギュッワングョンギョン」
もう何といったら良いのかなぁ。分からないよ。
もうこの音が快感である。堪らない。
イヤホンしていても鳴り響くV8の重低音。
アクセルを踏んで更に加速すると、もっといい音が出る。
「ギュゥワァンギュゥワァングュュゥワァングュゥワァンギュゥワァン!!!」
もたついているエンジンが必死になって追いつこうとしていて、
でもどこか余裕のあるどっしりとした音で、回ってる。頑張ってる。
もうこれが堪らない。これが病みつき。このときが幸せである。快感である。
そして私はV8車の4速の音を「エロサウンド」と勝手に呼んでいる...
バスは交差点で停止。アイドリングストップがかかる。切れる時も後期のものと違い、振動がかなり来る。
再始動も同じこと、凄い振動でエンジンが回りだす。これも良い。
そして2速、3速、4速!!!!!!
どんどんシフトアップして行く。
そのたびにもたつくエンジン。
突き上げるように揺れる車体。
唸りを上げて高まるサウンド。
仕事帰り。
一番後ろの特等席。
とびきり柔らかい椅子に座りながら。
イヤホンをしながらも突き上げてくるエロサウンド。
あぁぁぁぁ..ビリビリする...堪らなぃ.....幸せ.......あぁぁ......
他のV6車や新型のV4車では味わえない。そう。
初期車V8にだけ存在するこの感じ.....そして受け取る側のえらい変態っぷり。
→もうこの人頭おかしいよ絶対。