近鉄どうでしょう 第8夜 「賢島を満喫?それ魅力!」
海山道は、「みやまど」と読むのです。
どうですか?自分の頭で考えられましたか?
私ね、大事だと思うんです。
なんでもすぐスマホだなんだと調べられる時代だからこそ、
ちょいと立ち止まって、
自分の頭でちょこん、と考えてみることが。
そんな思いで、見ていたら、みんな面白い回答でした。ありがとう。
さ。
しまかぜをつかまえて、追いかけて。2日目も時間はスローペース。
のんびりと、時にきびきびと伊勢のお国へ南下していきます。
伊勢中川。日本最古の墨書土器が出土した.....んなもん初めて知りましたわ。
何べんも何べんも来ているのに、ほっつき歩くと色々見つかるものです。
ちなみに、この付近、「中川嬉野」ともいうらしいです。
「嬉野くぅん、カメラで人をどつくんじゃないよぉ」鈴虫の声が脳内を....いえ、なんでもないです。
中川にて昼食を。するとどうでしょう、しまった特急の時間ではないか。
ね、この時気付いたのです。と言うのも、この後行く賢島へは、半ば秘境のような所を走るわけで、つまりは電車が少ないというわけで。
で、混みあうレストランで猛スピードで食事を済ますのです。そうしてこうして走って駅に戻り、特急券を購入....
のはずが、時間がないのでそのまま乗ってね。と、一枚の紙にポンとはんこを押してくれました。
こちら。ある意味いつもの特急券よりレア物ですね。く....9月.....20日.....もう1ヶ月前....
.....いや、この乗り方は意外とあるもんで、「発車1分前だから特急券もう出してやらないよぉ」なんていう所ではないんですね。本数も少ないですし、一人でも多く、乗ってもらおうと、金を搾り取れと、そういう暖かい気持ちなんでしょうかね。
きみ金を搾り取れってのはどうだい
やれやれ、どっかと大違い。あ、どっかってどこだろうね。
「ご用の方はお声掛け下さぁい、次は伊勢市に止まりまぁす」
なんてな、車内見回りに来た車掌さんに特急券の料金を払いまして、
私は乗車券もついでに払うのです。これ、仮の特急券ですから、座席指定は出来ないのですね。
さささ、賢島までのんびり旅です。
都会の喧騒がふと消えて、木々の生い茂る、海風が気持ち良さそうな、そんな場所を、
..のんびり旅です。
のんびり旅ですが、もう終点です。
早速殿です。
お殿様ぁはしまかぜ様ぁ、
違いましたか。ご名答でしょうか、
頭端式、ホームに挟まれた、そんな駅でして。
端のホームからこんな画を。でん!でん!でん!と、カラフル。
ささ、せっかくです、降りましょう。
賢島、うろつきまわります。いろんな場所でカメラを向けて、
収めては大概撃沈。
こちらは良かれかな、
それよりも悲しいかな、この辺は2両でも有り余る乗客数。
賢島へは2つの橋でしか行くことが出来ず、そのうちの1つがこの先にありまして、
来年はここでサミットが開かれるのも頷ける...のかな、
たのしいなあ。ああ、たのしいなあ、それしか頭にありません。
青い空、白い雲、青々とした森。
横を走るカラフルな車とこれまたカラフルな電車、
そしてぽつねんと私。
ごおごお、ぎしぎし、かんかんとけたましい踏切が。
すごいカーブです。音がすごいです。
そして、ハチさんもぶんぶんすごいです。アシナガやらオオスズメやら。
放っとけば襲ってはきませんが本物さんはブンブンと飛んでます。
ほんものさんです。
好みの黄色。黄色といえば、
場内、注意。
ビシっと指差歓呼、その先にある駅を見て、お疲れ様な姿はカッコイイ。
京都まで、これに乗れたら.....羨ましい限り、
いつの日か、いつの日か.....乗ろう...うん。
誰か一緒に乗ろう、乗りに行こうよ。
青と白、金の帯、1枚、被写体として捉えるとするにはちょいと難しき彼。
動画だとんなもん気にしないんです、勝手に映っちゃいますから。
でもねでもね、こちらはぬぅぁあっと、うまくいきました。
いやぁ加工無し、トリミング無し。一発勝負。見事、やりましたぁ!
しまかぜ、一番のお気に入りです。
これ決まった時嬉しかったなぁ。初めて撮って良かった、思った。
ああ、おおきな車体。ああもうこんな所で止まられたらもう.....。
ってあれれ、止まっちゃったよ。あれっ、動かない....。
こんな所でとまられたら、乗りたくなるではないか。
カフェでカレー食べたい....あうう...
ふと思い出す、
そういえばこの橋を通る、しまかぜを撮影した写真があった事。
はて、どこで撮るんだろうか.....さまよいます。
海辺散歩、堤防の縁に立てば磯の香りが風ですうとぬけていきます。
きたっ、この色!蜂の色!
色合いがいいのね。
私、浮いてるのかな。
分からないけれども、来ているんだなと、志摩の先っちょうに。
頭の中は半ば白くなっています。嬉しいの。これほんとうに。
うん、ちょっと場所が違ったかな。何か違うなと、
結局思い出したポイントは見つけられずじまい。あれ、もしかして、離れ小島から撮ってたのかな。
もう少し歩いてみます。
そんな折、おおきな蜂の巣を見つけました。
屋根の下、いかにも作りそうな場所にいかにも作っておりました。
本物ものびのび生きているんですね。こわいね。
時間は昼下がり、太陽がえらいことをし始めます。
太陽さんご自慢の光量で橙もまっ白く、
今日も快晴です。ほんとに珍しい旅。
志摩線の普通はワンマンです。ずっと、一人で乗務します。
どことなくのんびりした乗務ですが、実際は大変なんだろうなと、
すでに白くなってます。白い中を白い車体が通ったら....
やっぱりぃぃぃ、
見事にま白、白。
なによなによ、漂白剤にでも浸けたのねと、そんな一枚です。
ちょっと調整しなければです。
いじりいじり、するとどうでしょう、
くっきり。キレイな橙色、後ろにはうるさいスズメバチ2両。
ちなみに近くに本物もいらっしゃいます。ぶううん。
光が当たりませんね。ぬうと、現れては、
ぎしぎし唸りながら去っていきます。
なんだろう、言葉にできないの。この気持ち。
よしゃ!りべんじ!
1両約50トンの体は迫力満点。平成の世のマンモス電車は、
あちゃぁ。切れちゃいましたな。
白めーは抑えられてもこれだけは....くやしいなあ。
でも、ここでこいつが撮れるのが嬉しくてしょうがない私。
夢でも見てるのかな、ここに来るのが夢、近畿は私の夢の場所。
賢島。
中々の大きな駅なのにみんないなくなりました。
寂しいです。
そろそろ、ゆっくり、寄り道でもしながら帰りましょうか。