近鉄どうでしょう 第6夜 「じゃじゃじゃじゃじゃじゃぁ、阿倉川にぃ行きましょぉかぁ」
美しい風景、場所、空気、
きっとどこにもあるんでしょうけれど
わたしはここがいいですね。
どういうわけか、家よりここに里帰りした方が落ち着くんです。
近畿というものは美しいものです。
でもでも、まだまだ知らぬことばかりです。
散歩うろうろ、阿倉川という駅にやってまいりました。
かつて、ある用事で降りたことがありますが、
近くに名古屋線でここだけのトンネルがあるなんて、知ったのはつい最近のこと。
最近といってもね、1年くらい前でしょうかね、
撮れるかな、いつもこうです。
ちいちゃい三脚をめいいっぱい伸ばして、
まるで子供が背伸びして、まさに景色を見んとするように。
いつもこんな感じです。ですからいつもローアングル。
動画は別の見え方があって、写真とは別世界。
のっけからですが、
1201系?
いえいえ、1200系です。
Sの字を描く、ように。
くね、くね、
太陽さんも下がり始め、雲が出てきます。
するとどうでしょう、とたんにぼやっとしだすのです。ふぬけなのは私かな、
よくよく見ていると、パンタグラフ、すっと下がるんですね。トンネルゆえですね、
大きいと下がり具合がよく分かります。
でも写真だと分かりません。
動画でじっくり。
なるほど、トンネルの中じゃない方が良いのね。
下がってくる、夕日が差し始め。
とたんに眩しくなって、老兵も輝きます。
太陽さんのお力はやはりすごいです。
あ、そうだ、やらなきゃ。
いえいえ、1201系です。
あらら、沈むにつれてだんだん大きな雲が。
太陽さんは、待ちくたびれて落っこちそうです。
ふぬけなハチは、そんな落っこちそうな太陽さんの光を浴びるよう、
伊勢志摩へせっせとお仕事です。
もう時間切れかな、
そろそろ山の向こうに沈みますね。
今日は一日綺麗に照らしてくれてありがとう。
すっかり暗くなり始め、でもでもちょっと。
待ってくれ、おれを写せと、スズメバチ。
あうっ、
かぶっちゃったぁ。ナイスタイミング。
暗くなっても待つのはあいつが来るから。
でも、やっぱり遅かったみたいね。太陽さんお先に失礼します、って。
全然映らなかった、ごめんね。
過ぎ去った後をゆっくり普通が、ゆっくり。
私も、ゆっくり帰るとしますか。1日目、やっと終わるんですね。
明日は2日目.....ま、まだ2日目ですか。全然進みません。